USCPA 取得後の Big4監査法人 の 転職状況【近況報告】

USCPA

今回は、 USCPA 取得後の Big4監査法人 の 転職状況 について近況報告含めてお伝えします。

 

 

こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。

監査法人の転職体験を聞きたい!

監査法人が今採用に積極的なのか知りたい!

 

本日は、そういう人向けに、 USCPA 取得後の Big4監査法人 の転職状況について近況報告兼ねてお伝えしていこうと思います。

私自身、昨年(2018年)に USCPA に全科目合格をし、現在(2019年2月) Big4監査法人 に転職活動中ですので、ご参考になるかと思います。

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USCPA 取得後のBig4監査法人 の 転職状況【近況報告】

interview

Big4監査法人におけるゆうの選考状況

 

まず、現在の私の選考状況について公開しますと、
Big4の各監査法人に2018年12月末に応募し、


3法人の書類選考パス→3法人の1次面接パス→2法人最終面接→1法人内定、1法人結果待ち

という状況です。

幸い第一希望の法人から内定をもらうことができました!今は第二希望の法人の結果を待ち、最終的な決断をするといった感じです。

どの法人に転職するかで、出会う人も携わる案件も異なるので結構大きな分かれ道になりますね。

Big4監査法人の転職活動の流れ

 

次に転職の流れ感ですが、基本的に各法人とも

  • 書類選考
  • 1次面接(シニアマネージャーorパートナー)
  • 最終面接(人事)

という感じでして、
1次面接では現場レベルで仕事を一緒にしていく上で適切かどうかを見ている印象です。自己紹介や志望動機など一般的な質問もされますが、テンポよく論理的に回答ができるかというところは重要になってくるかと思います。

最終面接では、応募者の長期的な志向と法人の志向が合っているという点を主に見ている印象です。これまでの経歴について深堀して質問しながら、どう考えて今までの経歴を歩んできたのかを問われる感じです。

※各法人で多少異なりますが、だいたいどこも同じような傾向です。
※社会経験ありの中途のケースが前提です。新卒の場合、選考の流れが多少異なるかと思います。

また、SPIなどの筆記試験はありませんでした。

 

選考のスケジュール感的には、私の場合年末年始を挟んだので、少し時間がかかっているかもしれませんが、思っていた以上にトントンと選考が進みました

12月末に応募
↓(約1週間)
1月頭に書類選考結果の連絡
↓(1週間)
1月中旬に1次面接
↓(2週間)
1月末に最終面接
↓(1週間)
2月頭に内定
↓(2週間)
2月中旬ごろに決断(予定)

という感じでして、法人ごとに多少差はありますが、概ね応募から1ヵ月半くらいの転職活動期間になりました。

また、面接方法についてですが、
私の場合は海外で仕事をしてましたので、SkypeGoogleハングアウトですべて対応していただきました

現在海外でUSCPAの受験をされている方も中にはいると思いますが、USCPAを取得後の転職面接では特に日本に帰国しなくても受けることができるのは助かりますね。柔軟な対応に感謝です。

Big4監査法人の転職で評価されるポイント

 

次にBig4監査法人の転職活動をしていく上で評価されるポイントについてですが、基本的に中途採用を前提にお話していきます。

1つは、経理などの会計周りの経験です。

経理の経験がある方は、未経験扱いはされないので、入社時の職位も未経験の人よりは優遇されるようです。

ちなみに私の場合は、経理経験などはまったくないので、未経験での採用になります。

また、未経験での採用となるかとある程度年齢制限はあるようでして、一般的には20代後半から30代前半くらいまでが限度のようです。もちろん、他の経歴によりますし、例外もいるので一概には言えないところです。

2つ目は、コンサルティング経験です。

監査とアドバイザリーで優遇度は異なるみたいですが、基本的にどちらの仕事もB to Bのクライアントワークになりますので、コンサルティング会社での経験はプラス評価です。

特にアドバイザリーの部署ですと高評価されますね。アドバイザリー業務はコンサルティング業務に限りなく近いので、面接の間は常にコンサルタントとしての素養を見られている感じです。

私はBPRのコンサルティング経験があったので、面接のあらゆるところで関連づけてアピールしていました。

3つ目は、営業経験です。

これは私としては意外でした。
ちなみに評価されるのは、アドバイザリー部署においてです。監査の部署ですとあまり評価ポイントにはならないかと思います。

評価される理由は、コンサルティングと似たようなものでして、アドバイザリーはクライアントとのコミュニケーションが必要になってくるので、ソフトスキルが結構重要になってくるようです。

 

ちなみに、面接の中では応募者の方から逆質問をする状況が多くありまして、その中で

現在USCPAで活躍されている方は、どんな特徴がありますか?

という質問しました。

それに対して、

法人営業出身で、クライアントの懐に入るのがうまく、非常に活躍している

と回答した法人がありました。

 

ということで、監査の部署かアドバイザリーの部署かで評価されるポイントは異なると思いますが、概ね

  • 論理的に説明して、相手を納得させる力
  • プレゼンスキル
  • 本音を聞き出すヒアリングスキル

などのソフトスキルを評価する回答が多かったです。

Big4監査法人はまだ採用に積極的なのか

 

最後にBig4監査法人は現在採用に積極的なのか将来はどうなるのかという点についてお話しようと思います。

これは、現在USCPAを受験中の方にとっては、結構大きなポイントですよね。

 

結論から言うと、

現在(2019年2月時点)は、未だに監査、アドバイザリー共に採用に積極的

です。

これは、間違いないです。

ですので、2019年中にUSCPAに合格される方は今の状況はすぐには変わらないと思いますので、問題なく転職できるかと思います。

 

ただ、未来のことを話しますと少し状況は変わってくるかと思います。

というのも、現在、各監査法人はAIを使った監査システムを早急に開発している段階のようでして、開発が完了してからしっかりと適用するまでにはある程度時間はかかると思いますが、将来的には現在のような人手不足の状況は解消されるかと思います。

むしろ、今採用をし過ぎていて、「将来的に人余りになるのでは?」と懸念している方もいるようです。

ちなみに、各法人のパートナーとの面接の中では

将来的にAI含めたテクノロジーの進歩によって、現在の会計士の役割は変わって行くように思いますが、いかがお考えですか?

のような質問をしました。

その中で各法人とも、

資本主義経済が続く限り、監査自体のニーズが無くなることはない。また、監査のすべてを自動化することは難しい

経営に人の判断が必要な内は、監査に人の判断は必ず必要になる。監査が完全自動化されるならば、それは経営判断が完全自動化されたときである。

監査が自動化される前にまずは、クライアント側の決算の流れが先に自動化される。むしろそこにアドバイザリーのニーズがある。

という趣旨の回答をしており、当分の間は業務が大幅にAIなどに取って代わられるとは考えていないようです。

また、監査業務は先ほどもお話したようにAI監査システムの導入などにより、将来的には人員が削減されることは予想されますが、ソフトスキルが必要になる非監査業務(アドバイザリーやコンサルティング)のニーズは今後高まると予想されていて、各法人とも現在は非監査業務を強化する流れになっています。

 

まとめ

ということで、いろいろ話してきましたが、まとめると

選考は、書類選考 + 1次面接 + 最終面接の流れになる

スケジュール感として、概ね1カ月半~2カ月ほどかかる

海外在住の場合は、SkypeGoogleハングアウトなどのオンラインで対応いただける

面接で評価されるポイントは、経理経験コンサルティング営業などのソフトスキル(特にアドバイザリーにおいて)

・監査法人は、現在も採用に積極的!ただ、AI監査システムを開発しており、将来的には監査員の採用は抑えられることが予想される。一方で、社会が複雑になる中で非監査業務の重要性は増しアドバイザリーやコンサルタントでの採用は引き続き積極的だと予想される

という感じになります!

Big4監査法人への転職活動の中で調べたこと転職エージェントとの面談各法人との面接の中でわかった違いなどをまとめた記事を別で書いてますので、興味がある方はこちらの記事も読んでみてくださいね↓
【参考】『Big4監査法人 を 徹底 比較 – 人員数 ・ クライアント数 ・ 売上 ・ 社風

Big4監査法人 を 徹底 比較 - 人員数 ・ クライアント数 ・ 売上 ・ 社風
Big4監査法人 を 人員数 、 クライアント数 、 売上 、 社風 の切り口で徹底 比較 します。「USCPAを取得後に監査法人に転職を考えている」「各監査法人の違いを知りたい」という人向けです。私自身、USCPA合格後、Big4監査法人に転職活動をしました。その中で分かったことをお伝えします。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

他にもっと詳しく聞きたいこと、質問などがありましたら、
コメントかツイッターからご質問くださいね。

ゆう

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コメント

  1. ニッキー より:

    はじめまして。現在25歳で将来FASで働きたいと思っているため、uscpa勉強中のものです。いきなりFASで働くのはスキル的に厳しそうだと感じているため、まずは監査法人に転職しようと考えているのですが、その場合監査かアドバイザリーどちらがオススメでしょうか?よろしくお願いします。

    • ゆう より:

      ニッキーさん、コメントありがとうございます!
      監査かアドバイザリーどちらがおすすめかということですが、ニッキーさんが何をしたいかによると思います。監査をがっつりやりたいなら監査部門でしょうし、IFRSやIPO、M&A等のアドバイザリー+監査も少し経験したいならアドバイザリー部門だと思います。個人的には監査法人のアドバイザリー部門がおすすめですが、どの部門に行ったとしても後で他の部門やグループ内の法人(コンサルやアドバイザリー)に転籍することもBig4ならどこも可能だと思いますよ。USCPA合格、がんばってください!