USCPA vs 日本公認会計士 難易度 をいろんな軸で 比較 !!

USCPA

今回は、 USCPA と 日本公認会計士 の 難易度 について 比較 したいと思います!

 

 

こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。

USCPAを目指そうか悩んでいる

USCPAの難易度を知りたい!

USCPAと日本公認会計士の両方受験した人の話を聞きたい!

 

本日は、そういう人向けにUSCPAと日本公認会計士の難易度について比較しながらお伝えしようと思います。

私自身、日本公認会計士とUSCPAの両方を受験していたことがあるので、ご参考になるかと思います。

※日本公認会計士は2年間勉強しましたが、短答式試験に残り1問で不合格になりました(泣)
※USCPAは、約10ヵ月半勉強し、4科目同時合格しました!

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USCPA vs 日本公認会計士 難易度 比較 !!

study-cpa

USCPAと日本公認会計士の勉強時間を比較

 

まず、難易度を比較するときに一つポイントになってくるのが、勉強時間ですよね。

私がUSCPAと日本公認会計士の勉強に時間をどれだけ費やしたのかをはじめに公開したいと思います。

結論から言いますと、

日本公認会計士が3204時間

USCPAが846時間

になります。

hours-to-study
(※USCPAと日本公認会計士の勉強時間合計)

hours-to-study2
(※USCPAと日本公認会計士の勉強時間のピボットグラフ)

ただ、注意していただきたいのは、私は日本公認会計士を先に受験していて、USCPAを受験するときにはある程度前提となる知識がありましたので、USCPAの勉強時間が初心者から学習するよりも比較的短くなっています。

初心者からUSCPAを受験するとなると、おそらく1200時間くらいはかかるのではないかと思います。

また、日本公認会計士の勉強時間については、2年間の勉強時間(1年目は働きながら、2年目は受験に集中)で、結局合格までは、たどり着いてないので、実際に合格するとなると4200時間くらいはかかると思います。

ですので、上記はあくまで参考数値ということになるのですが、
個人的には、USCPA合格までの勉強時間は日本公認会計士合格までの勉強時間の3分の1~4分の1ほどになると考えています。

ですので、目的にもよるのですが、早く合格して監査法人などで実務経験を積みたいという場合は、USCPAという選択になり、日本で会計士や税理士として独立開業したいのであれば、日本公認会計士という選択になるかと思います。

※日本公認会計士は、登録することで税理士になることもできる

 

ということで、勉強時間で比較するとUSCPAの方が日本公認会計士よりも断然受かりやすい試験と言えるでしょう。

また、日本公認会計士に場合は、基本的に勉強に集中しないとなかなか受かりませんが、USCPAの場合は仕事をしながらでも合格できるというのは、特に社会人にとっては大きなポイントになるかと思います。

実際にUSCPA合格者の多くは、仕事をしながら合格されてます。

ここらへんについては、アビタスの合格体験記などが参考になると思いますので、参考にされてみてください。↓
USCPA(米国公認会計士)合格者・受験生の声 – Abitus

USCPAは基本問題を広く浅く、日本公認会計士は難問奇問あり

 

次に問題の難易度についてですが、基本的には

USCPAは、基本問題が多く、広く浅く問うてくる
日本公認会計士は、難問奇問も多く、落としにかかってくる

ような試験と言えます。

ただ、USCPAは2017年4月から新試験制度に代わり、問題自体の難易度が上がっています

具体的には、以前はMC問題(選択問題)が中心で暗記や理解が重要な試験でしたが、新試験に代わってからは、TBS問題(タスクベースの応用問題)の比率が上がり、より高度な実務スキルを問うような試験になりました。

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出典:『U.S.CPA 新試験のポイントと対策 – TAC

問題は、難しくなったとは言えUSCPAの試験は相対的に採点される試験ですので、他の受験者が正解できる問題を正確に取り、他の受験者も解けないような問題は解けなくても大丈夫です。

採点されない問題も多数あるのがUSCPA試験の特徴なので、このことも頭に入れ、難しすぎる問題に時間を使い過ぎないように注意する必要があります。

一方、日本公認会計士の試験は、短答式試験はすべてMC問題(選択問題)、論文式試験は記述問題ですが、特に計算科目の財務会計論や管理会計論は、理解していても時間が足りなくなるような問題もあり、処理スピードや問題を取捨選択する力も必要になってきます。

USCPAも時間との戦いという感じの試験ではありますが、日本公認会計士試験の計算科目はUSCPA以上に試験中の時間配分が勝敗に大きく影響するような試験ですので、その点も含めて難易度が高いです。

USCPAと日本公認会計士の問われる知識、出題範囲についても違いがあるので、そこらへんの違いについては別記事でまた後日書きますね!

USCPAは英語の試験というのがハードル

 

勉強時間や出題される問題の難易度的にはUSCPAの方が合格しやすいということはわかったと思いますが、多くの人にとってハードルに感じるのは、やはり英語の試験という点ですよね。

確かにUSCPAに合格するには、一定以上の英語力は必要になってきます。

特にリーディング力ですね。

例えば、こんな問題が出ますね。

According to the FASB and IASB conceptual frameworks, the primary users of financial reports include all of the following, except:

A. Investors. B. Creditors. C. Lenders. D. Regulators.

答えは、Dです。

比較的易しい問題を例として出しましたが、知識があれば一発で取れる問題から計算が必要な問題も出てきます。

特にUSCPAの計算問題は、計算自体はとてもシンプルでして日本公認会計士と比較すると大きく異なる点の一つですが、英語の読解力が必要になります。

ただ、逆に言うと読解がスムーズにできるようになれば計算問題を取ることは容易です。

必要な英語力については、また別記事で具体的に書こうと思いますが、結論を言うと

中学卒くらいまでの英語の基礎がしっかりできていれば問題ない

です。

理由としては、

・専門用語などは、学習するうちに身に付けられる
・読むスピードは、学習するうちに必然的に早くなる
・試験問題には、難しい言い回しや表現は出ない
・リーディングがメインであり、リスニング・スピーキングは必要とされない

 

という感じになります。

TOEICが400~500点で学習を開始して合格されている方もいらっしゃるので、英語力を気にして「まずはTOEICで点を取ってからUSCPAにチャレンジしよう!のようには考えなくても良いかと思います。

使われている単語などは学習していくうちに見慣れてきて、スラスラ読めるようになってきますので、英語単体の学習をするよりはUSCPAに出る言葉(英文会計の用語)などをしっかりと覚えていきながら、読むスピードを上げていく方が効率が良いかと思います。

英語に関しては、USCPAにあって日本公認会計士会計士にはない要素なので、ここだけ比較するとUSCPAの方が難易度が高くなりますが、先ほども言ったように、USCPAの計算問題では読解力が大事で、計算自体はとてもシンプルなので、計算問題の全体的な難易度は断然USCPAの方が易しいと言えますね。

学歴要件、ライセンス要件の難易度を比較

 

次に試験自体の難易度ではなく、学歴要件やライセンス要件という点で比較していきます。

受験のし易さという点でここも大事なポイントだと思います。

まず、日本公認会計士は現時点(2019年1月)では受験資格はありません

【参考】→『公認会計士受験制度 – 日本公認会計士協会東京会

 

ですので、学歴関係なく受験することができます。

例え、大学を出ていなくても、資格を取ってしまえば大幅にキャリアの可能性が広がるので、そういう意味では日本公認会計士は挽回するのに有効な資格と言えるかもしれません。

一方で、USCPAは基本的には大学を卒業している必要があります

また、州により異なりますが、必要な総単位数、会計科目やビジネス科目の単位数などが細かく決められています

※USCPAはどの州で受験しても資格としての価値や難易度は変わらないが、受験要件やライセンス要件が州によって大きく異なる

ですので、日本公認会計士に比べたら受験要件やライセンス要件を満たす難易度は高いです。

ただ、現在大学に在学中でまだ卒業していない人でもグアム州であれば、受験することが可能です。

※グアム州は見込み受験が可能で、初回受験から18カ月以内に学歴要件を満たす必要があります

【参考】→『USCPA受験資格について – Abitus

 

また、大学を卒業していても理系学部などで会計やビジネス単位の要件を満たしていない場合であっても、アビタスやTACなどの予備校はアメリカの大学と提携していて、追加単位の取得もできるので、基本的に大学を卒業していれば学歴要件を満たすことはできます

私の場合は、オーストラリアの3年制の大学で金融学部を卒業していたので、ビジネス科目の単位は足りていたのですが、総単位数と会計科目の単位数が足りていませんでした。

ただ、上記で説明したようにアビタスで追加単位を取得し、学歴要件を満たすことができました。

ちなみに私は、グアム州に出願しました。おそらく一番学歴要件やライセンス要件が緩やかで受けやすい州だと思います。

ということで、USCPAは州によっては、大学在学中であっても受験することができたり、理系学部を出ていても予備校を使えば学歴要件を満たすことができます

ただ、USCPAは日本公認会計士に比べると受験の手間や費用はかかると言えますね。

また、「USCPAは独学できるのか」という議論があると思いますが、具体的なことは別記事でまた書こうと思いますが、基本的に

  • 追加単位が必要なら予備校は必須
  • 受験手続が煩雑で手間がかかるのですべてを自分で調べてやるのは難しい
  • 市販の日本人向けテキストや問題集が少ない

という理由で、おすすめはしません。

英語が堪能でAICPAの本サイトから自ら情報収集ができ、海外の英語版のテキストで学習できる方なら独学は可能だと思います。

 

まとめ

ということで、USCPAと日本公認会計士の難易度について、勉強時間や問題内容、受験資格(学歴要件等)の点で比較してきましたが、もう一度まとめると

USCPAの勉強時間は日本公認会計士の勉強時間のおよそ3分の1~4分の1ほど

USCPAは基本問題を広く浅く出題され、日本公認会計士は難問奇問あり、特に計算科目の難易度に大きな差がある

USCPAは英語の試験というのが日本公認会計士にはないハードル。ただ、使われる英語の難易度は高くなく受験勉強しながら読むスピードを上げるのが効率的

日本公認会計士には受験資格などはない。一方でUSCPAは、学歴要件、ライセンス要件があり基本大学卒業が前提となる。ただ、予備校を使って追加単位を取得することで要件を満たすことはできる

という感じになります。

その他、USCPAについて興味がある方は下記の記事もご参考にされてみてください。

【参考】↓
USCPA(米国公認会計士)をおすすめする、3つの理由

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「 USCPA にチャレンジしようか迷っている」「 USCPA を取るとどんないいことがあるのか知りたい」という質問にお答えして今回はなぜ USCPA の学習を おすすめ するのか、その 理由 を3つに分けてお伝えします。USCPAの学習でモチベーションが上がらない方などの参考になれば幸いです

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

他にもっと詳しく聞きたいこと、質問などがありましたら、
コメントかツイッターからご質問くださいね。

ゆう

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