USCPA ( 米国公認会計士 )を目指す前に 簿記2級 から勉強すべき理由

USCPA

今回は、 USCPA 取得を考えている人は 簿記2級 の学習から初めてみるのが良いかもという話をシェアしたいと思います。

 

 

こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。

いつもはUSCPAを既に勉強している人向けに記事を書いてますが、今回は

USCPAを将来的に取りたいけど、迷ってる

USCPA取りたいけど、最後までできるか自信があまりない

会計初学者で何から手をつけようか考えてる

という、これから会計を勉強しようとしている会計初学者向けに

 

USCPA勉強する前に簿記2級から初めてみた方がいいよ!

 

というあくまで私のOpinionとその理由などをシェアしたいと思います。

USCPAから学習して既に全科目合格された方も簿記2級までは勉強した方がいいと思っているので、そういう方にも参考になれば幸いです。

 

ちなみに私自身は、以前日本の公認会計士の勉強をしていたことがあって、簿記1級までは取得している状態でUSCPAの学習を始めました。

公認会計士は短答式であと1問(4点Behind)で不合格になってしまって、その時は受験をやめたのですが、その後USCPAは10ヶ月半で全科目合格できて、その際に簿記を持っていたことのメリットを感じたので、そこらへんもお話しできればと思います。
 

USCPA ( 米国公認会計士 )を目指す前に 簿記2級 から勉強すべき理由

study-bookkeeping-class2-before-uscpa

簿記2級 ってどんな試験?

 

まず最初に簿記2級の試験の概要をサクッと紹介しますね。

日本商工会議所の公式HPでは、簿記2級のレベルを下記のように定義しているようです。

経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。

就職や転職で役に立つ人気資格としても有名ですね。
 
試験科目は、

  • 商業簿記
  • 工業簿記

の2科目で、試験時間120分、合格基準は70%正答で合格になる試験です。
 
簿記2級は、年に3回、

  • 2月
  • 6月
  • 11月

に試験があって、毎回5万〜6万人が受験しています。
 
下の表は、受験者数や合格率について日本商工会議所が提供してるデータを抜粋したものです。

study-bookkeeping-class2-before-uscpa-2

直近8回の平均合格率は、23.81%となっていますが、12.7%〜47.5%まであり、結構バラついてるのがわかりますね。

試験範囲が変わったこともあって、難化傾向のようです。

私が受けた時は、連結会計は試験範囲外でしたが、今は簿記2級でも連結が出るようです。
 
受験料は、2020年3月時点で4720円です。

USCPAを日本で受験しようとすると1科目8万円くらいするので、日本資格の受験料はリーズナブルだなと思ってしまいます。

受験される場合は、上で紹介した日本商工会議所の公式HPから行うことができます。

さて、簿記2級の概要はこれくらいにして、USCPAを受験する前に簿記2級を学習するメリットを次から紹介していきたいと思います。
 

USCPA受験前に簿記2級を学習するメリット

 

私が USCPA を学習する前に 簿記2級から学習を始めた方が良いのではないかと考える理由を先にお話しすると下記の4点です。

  • 簿記や会計を学習し続けられるかを見極めれる
  • 仮に USCPA まで取らなくても 簿記2級 の資格単体である程度評価される
  • USCPA の予備校を利用する場合に割引対象になるところもある
  • USCPA の勉強をする上でも簿記2級の知識は有用

一つづつ説明します。
 

簿記や会計を学習し続けられるかを見極めれる

 

以前USCPAの合格までにかかる費用について、下記の記事で詳しく書きましたが、USCPAは取得して転職等すればすぐに回収はできるものの、アメリカの資格ということもあり、かなり費用がかかるんですよね。

USCPA と 日本公認会計士 の合格までにかかる 費用 を 徹底 比較
本日は「 USCPA の合格までにいくら 費用 が掛かるの?」「 USCPA と 日本公認会計士 を 費用 で 比較 するといくら違うの?」という疑問にお答えして、 USCPA と 日本公認会計士 の合格までにかかる 費用 を項目ごとに 比較 したいと思います。

USCPAが英語の試験ということで、英語力を気にされる方もいると思いますが、英語は言語なので勉強すれば誰でもできるようになりますし、試験に合格するレベルの英語力は問題なく身につきます

ただ、簿記・会計は、勉強していて全然面白くないと辛いでしょうし、合格まで行かずに挫折してしますかもしれないですよね。

 

で、USCPAを独学する人は基本いないでしょうから、予備校で勉強していて挫折してしまうとコストが結構高くついてしまうことになります。

なので、簿記2級の学習を通して、そのままUSCPAまで勉強し続けられそうか、簿記・会計の勉強を楽しめそうか、を見極めてみるのが良いのではないかと思いました。

ペーパーテストなので、しっかり対策すれば合格できないということはないですが、人によって向き不向きはあるはずなので、USCPAに1000〜1500時間、ストレートでも100万円近くの費用、という結構大きめの投資をする前に簿記2級で様子見をした方が初学者にとっては良いのではと考えてます。
 

仮にUSCPAまで取らなくても簿記2級の資格単体である程度評価される

 

簿記2級は、日本商工会議所の定義にもあるように

財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル

を目指しているということもあり、企業からの評価が高く、就職や転職に有利になるようです。

 

仮に簿記2級まで勉強して、その後USCPAまで目指さなかったとしてもそこまで学習してきた知識は今後あらゆる場面で使えるでしょうし、簿記2級の資格を持っていること自体も評価されるので、無駄のない勉強だと思います。

USCPAの予備校を利用する場合に割引対象になるところもある

 

簿記2級を合格しているとUSCPAの講座を申し込む時に割引になる予備校があります

2020年3月時点だと大原が簿記2級でUSCPA講座1割の割引をしているようです。

大原はUSCPAの合格実績がまだ少ないようですが、費用を安く抑えたいという場合は良いかと思います。
 
ちなみに私はUSCPA受験にアビタスを利用していたので、レビュー記事を書きました。

簿記2級学習後、USCPAを学習するにあたって予備校を決める時に参考にしていただければと思います。

USCPA 予備校 の アビタス を利用した感想【10ヶ月半で一発合格】
今回は、 USCPA 予備校 の アビタス で学習してみた経験をシェアしたいと思います。「予備校行かないと無理?」「USCPA予備校のアビタスってどうなの?体験者の声を聞きたい!」という方に向けて、USCPA予備校のアビタスの特徴や体験してみた感想などを詳しくレビューしてみたいと思います。

 

USCPAの勉強をする上でも簿記2級の知識は有用

 

USCPAの計算科目は、正直言うと簿記2級に少し毛が生えたくらいの難易度です。

計算科目だけで見たらUSCPAより簿記1級の方が全然難しいです。

なので、簿記2級をしっかり学習してUSCPAに臨めば、計算科目の大部分はすんなりと理解できると思います。

もちろん、USCPAは公会計等、日本公認会計士の試験範囲にも含まれていないような論点もあるので、そこは新鮮だとは思いますが、簿記2級の知識でFARの企業会計はある程度対応できると思います。
 

簿記2級の 独学 vs 予備校

 

USCPA の勉強を始める前に 簿記2級 を学習しておくと良いという話をしてきました。

最後に簿記2級の勉強をどのようにするかですが、基本的には簿記2級は独学で十分合格できると思います。

詳しい勉強法については、この記事では割愛しますが、

  • 商業簿記のテキスト
  • 工業簿記のテキスト
  • 過去問等の問題集

の3点を使って学習を進めていけば良いと思います。

私の場合は、まだオーストラリアにいた頃に簿記2級のテキストを送ってもらい、大学のSemester Breakの時などに勉強しておいて、帰国してから新卒で就職する前の2月に受験して合格できました。

TACのよくわかる簿記シリーズの商業簿記、工業簿記テキストを使ってました。
 

 
このテキストは、設例が多く含まれているので、問題をしっかりと解いて理解しながら学習を進めていくと良いです。

私は、過去問はこの時は使わなかったのですが、試験前1ヶ月くらいで過去問を回しても良いかと思います。

 

また、基本的には独学でも十分合格できる試験だとは思いますが、

資金を投資して時間を節約したい

という方は、予備校を使うのも良いかと思います。

 

簿記の予備校で有名で実績があっておすすめなのは、クレアールです。

費用もかなりリーズナブルで、割引や簿記3級の有無によっても変わりますが、2020年3月時点では、31,050円〜58,000円でした。

これから簿記2級の勉強をしていく上で色々と有用な情報もあると思うので、情報収集として資料請求してみると良いかと思います。

下記にリンクを置いておきますね。

 

 

勉強時間については、この時は正確な時間を記録していなかったのですが、感覚値としては150〜200時間ほどだと思います。ちなみに大学で会計学の科目をいくつか取っていたので、私は初学ではなかったです。

勉強時間について色々と調べてみたら、初学者の場合、独学なら6~8カ月で350~500時間、通学・通信講座なら3~6カ月で250~350時間、くらいかかるそうです。

予備校を利用した方が100〜150時間くらいは時間を圧縮できるようですね。
 

まとめ

 
簿記2級について、色々と書いてきましたが、今回の記事のポイントをおさらいすると、

USCPAの取得を迷っている方はまず簿記2級を学習してみるのが良い

その理由は、

  • 簿記や会計を学習し続けられるかを見極めれる
  • 仮に USCPA まで取らなくても 簿記2級 の資格単体である程度評価される
  • USCPA の予備校を利用する場合に割引対象になるところもある
  • USCPA の勉強をする上でも簿記2級の知識は有用

ということになります。

今回の記事の内容としては以上となります。

今回の内容が参考になっていたら幸いなのですが、何事も読んだだけでは何も始まらないので、テキストを買って簿記2級を始めるなり、資料請求をしてさらに情報を集めるなり、何かしらのアクションにつながって、次の一歩へ進む助けになっていれば幸いです。

 

それでは、本日もお読みいただきありがとうございました!

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私もブログ記事のアイディアを考える上で助かります!

ゆう

 

 

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