今回は、 USCPA を 10ヶ月半 かけて 勉強 し、 合格 するまでの流れを 学習ステップ という形でシェアしたいと思います。
こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。
今USCPAを学習している方で、
「合格までの道のりがイメージできてなくて、このままの学習の仕方で本当にいいのか不安、、、」
ってなることないですか?
また、USCPAをこれから取得しようか迷ってる方で、
「合格までの学習の流れがよくわからず、費用も高いし、挑戦を躊躇ってる、、、」
っていう方もいるのではないでしょうか?
私もUSCPA受験中は、頻繁に自分の学習方法で良いのか不安になって、いろんな方のやり方を調べていました。
勉強時間が増えても正しい努力をしないと当然結果は出ないので、学習方法はかなりシビアなテーマですよね。
ですので、本日は私が合格までにどのような学習ステップを歩んだのかを順を追ってシェアしたいと思います。
私自身、2017年12月〜2018年10月半ばまでの10ヶ月半で、海外で仕事をしながらグアムで4科目同時受験し、一発で合格することができましたので、これからシェアする 学習ステップ で学習すれば合格に近づくのではないかと思います。
ただ、学習方法に絶対的な正解があるわけではないので、読んでいただいて、ご自身の学習スタイル確立のご参考にしてもらえればと思います。
*グアム受験については以前の記事を参考にされてください
『USCPA ( 米国公認会計士 ) を グアム の試験会場で 受験 してみた【レビュー】』
USCPA 合格 までの 学習ステップ【10ヶ月半で全科目同時合格の 勉強 法】
私がUSCPAの学習で辿った大きな流れをまず先にお伝えすると
- Web講義受講+学習範囲MC問題のみ(各科目1〜1.5ヶ月)
- MC問題集3回転(計約3ヶ月)
- TBS、DRS対策(計約2ヶ月)
- WC、リサーチ問題対策(1〜2週間)
の流れになります。
この流れの中で意識していたことは、
- 論点の優先順位とリソース配分
- 問題集ベースの学習
- モチベ、時間管理
ってな感じです。
私の場合は、当時バンコクに住んでいて簡単に受験できる環境ではなかったので、4科目一気に進めましたが、日本やアメリカで学習されている方は、2科目ずつで上記の流れを進めると良いと思います。
USCPAが日本公認会計士より合格しやすい一つのメリットは、年間を通して受験できることですので、可能な場合はこのメリットを活かしましょう!
次の章から詳しく説明しますね。
講義は1.5倍速で観て、学習範囲のMCのみを解き、講義を即1周する
中には講義を全く観ずに問題演習から学習される方もいるとは思いますが、私の場合は最初は普通に講義を1周することからスタートしました。
ただ、その中で意識したのは、
1回1回の講義に時間を取られ過ぎず、テンポ良く進め、まずは1周する
ということです。
この理由は、1つ1つに時間をかけすぎると、モチベーションが下がっていき、途中で挫折するリスクが上がると考えているからです。
学習を始めて、まだ1周もしていない状態だと論点の全体像やボリューム感もわからないし、合格水準まで対策するのにどれくらいの時間がかかるかわからなくて、不安の状態が続くと思います。
なのでまずは、できるだけ早く講義を1周して全体的なボリューム感の把握と各論点のだいたいの理解をすることです。
具体的にやったこととしては、
- 講義は基本1.5倍速で観る
- 講義を見た後は、学習範囲のMC問題のみを解く
です。
講義は基本1.5倍速で観る
講義の速度は、人によっても変わるところだと思うので、一概には言えないですが、聴いていて理解できる範囲でできるだけ早く聴いてました。
講義を見る中でのポイントは、
1回で全てを覚えようとせず、論点の理解をすること集中する(うろ覚えでOK)
講義を観て大事だと思ったポイントのみをテキストに書き込む
ってな感じです。
講義は全体把握がメインで、記憶定着はこの後のMC問題を回転する中でやっていくので、この段階では理解することに重きを置いて、暗記などはしないでいいです。
ちなみに私は、どんな勉強であっても丸暗記は基本しないスタンスです。
講義で大事だと思ったポイントは、ノートなどに綺麗にまとめるのではなく、テキストにどんどん書き込んだ方がいいです。
それこそ、綺麗にノートを作ることに時間をかけても学習にはほとんど貢献しないので、無駄な努力になってしまうと思います。
必要な情報にすぐにアクセスできる方が効率が良いので、別にノートに書くよりもテキストの中の関連する論点の近くにどんどん書いた方が良いです。
ちなみに、私がノートを利用していたのは、試験直前の対策期に重要な論点や知識を体系的にまとめて、いつでも持ち歩けるようにしていた時くらいです。
講義を見た後は、学習範囲のMC問題のみを解く
講義見た後に学習範囲のMC問題のみ解くという点についてですが、アビタスなどのスクールを使っている方は、講義が終わるたびに演習問題として、MC問題とTBS問題が出題されると思います。
TBS問題をこの時点で解くのはかなりしんどいと思いますし、時間もかかるし、ここで中途半端に対策しても効率悪いと思うので、講義を観る段階ではTBSは飛ばして良いと思います。
繰り返しになりますが、
- 講義:全体把握
- MC問題集回転:各論点の記憶定着
- TBS、DRS、WC、リサーチ対策:解き方に癖のある問題対策
ってな感じで、より大まかに分けると3フェーズで考えてまして、癖のある問題たちは③のフェーズでまとめて対策した方が効率が良いと判断したので、講義では簡単に解けるMC問題を一応さらっと解くくらいにとどめて、サクサク次に進んでました。
ちなみに、講義は基本的に1周しかしなくて良いと思います。
問題集を解いていく中で、どうしてもわからない論点などがある場合に必要な部分をピンポイントで見にいくのはありだとは思いますが、最初から流しで見るのは基本1周のみです。
私は、講義は各科目で約1ヶ月〜1.5ヶ月くらいかけて終わらせてました。
MC問題集を3回転し、わからない部分のみテキストに戻る
講義が一通り終わったら、次にMC問題を回転させ、知識を定着させるフェーズに入ります。
MC問題集は、最低3回転させれば良いと思います。
このフェーズでのポイントは、
- 1周目は、悩み過ぎずにわからなければすぐに解説を読む
- 1度正答できた問題は、次からは飛ばす
- 正解したらOKではなく、なぜ他の選択肢が不正解かも含めて確認する
です。
1周目は、悩み過ぎずにわからなければすぐに解説を読む
講義のフェーズと似ていますが、問題集も最初はできるだけ早く1周します。
勉強が苦手な人のよくある間違いとして、
1つ1つにじっくり時間をかけて、1回で覚えようとして、結局1周しかしない
というものがあると思いますが、
この学習スタイルで上手くいくのは1回で全て覚えてしまうような天才肌な人だと思いますし、私含め、多くの方には難しいと思うので、やはり早く繰り返しやるというのが大事になってくると考えてます。
ちなみに繰り返し学習をする中で、私は『エビングハウスの忘却曲線』というのをある程度参考にして復習しています。
以前の記事で書いたので、詳しくは下記を参考にされてください。
『USCPA (米国公認会計士)最短合格のための 勉強 の コツ』
一応簡単に説明しますと、人は学習したことを
1時間後に56%忘れる
1日後に74%忘れる
1週間後に77%忘れる
という法則があるので、定期的に繰り返し復習しましょうということです。
なので、3回転じゃなくて、もちろんもっとやってもいいですし、1回転してる途中で復習するのも全然ありです。
ここで言いたいことは、人間が記憶を定着するには繰り返すことが大事で、その中で脳が勝手に、
「あ、これなんかよく出会うし、大事っぽい!覚えとかなきゃ!」
ってなるようにするのが重要ということです。
今回のテーマとは異なりますが、これは英語などの語学を学習する際にも共通して言えることですね。
問題集を何回転もして、記憶を定着させてみてください。
1度正答できた問題は、次からは飛ばす
次に1度正答したら、次からは解かないという点についてですが、これは賛否が分かれると思います。
ただ、私は学習経験的に、1度自信を持って正答できた問題は、次解いても9割以上は確実に正答できるので、正答できる問題に時間を費やすのは無駄だと考えています。
つまり、問題集を解く作業は、常に今自分がよくわかっていない問題ばかりを解くことになり、結構辛いです。
でも解ける問題を解いて、できる気になっても仕方がないので、2周目以降は前回不正解だった問題のみを解いていきます。
当然、回転数を重ねるに連れ、解く問題が少なくなるので、1回転するスピードが上がっていくということになります。
ちなみに、スクールを利用している方であれば、ポイントとして
問題集は必ずWebの問題集を解く
というのは大事だと思います。
理由としては、
- 紙の問題集だと正答率等の管理を自分でやらなくてはいけないが、Web問題集なら自動的に①正答率の計算、②前回間違えた問題のみ抽出、などをしてくれるので勉強が楽
- 実際のUSCPAの問題はWebページで解くので、実戦形式で解く練習になる
ってな感じです。
ちなみにUSCPAの実際の試験では自分の電卓は使えないので、Web上で表示される電卓を使うか、簡易的な電卓を試験会場で借りるかになります。
私は、実際の試験ではWeb上の電卓で全て計算したのですが、Web問題集をやる中で、そういう操作も慣れておくと良いと思います。
正解したらOKではなく、なぜ他の選択肢が不正解かも含めて確認する
問題集を解いていく中で、当然自信を持って正答できた問題もあれば、たまたま正答できてしまった問題もあると思います。
正答できた場合であっても、問題と正解の選択肢の組み合わせだけでなく、不正解だった選択肢がなぜ不正解なのかも必ずチェックします。
もし、なぜその選択肢が不正解なのかを説明できないと思ったら、それを説明できるような情報を取るためにテキストに戻り確認します。
私が記憶定着期にやっていたことなのですが、
頭の中で友達をイメージして、その人に論点を教えてあげる。想定問答を考えて、補足説明もする
みたいなことをやってました。
人の脳は、基本的にアウトプットするときに記憶を定着するようにできてまして、その中でも
人に教える
というのは、かなり記憶に残るようです。
私は、周りにUSCPAの勉強友達はおらず、一人で戦っていたので、頭の中で妄想して教えてました。
もし、一人で学習されているようでしたら、オススメなのでぜひやってみてください!
このような流れでMC問題集を3回転くらいして、約9割くらい正答できるようになっていたら、知識としてはUSCPAに合格できる水準と判断して問題ないです。
TBS、DRS、WC問題は、より深い知識を求められるわけではなく、単純に出題の形式が異なるだけなので、十分知識が身についたら、各出題方式に慣れる対策をしていきます。
私はMC問題集の回転は、全科目合計で3ヶ月くらいかけました。
TBS 、 DRS 、 WC 、 リサーチ問題 の対策をする
TBS、DRS、リサーチ問題の対策については、以前の記事で詳しく書いているので、下記をご参考にしてください。
『USCPA ( 米国公認会計士 )試験に出題される TBS ・ DRS ・ リサーチ 問題の徹底 対策法』
ポイントだけお伝えすると、
- 出題形式と解答パターンに慣れること
- 英文の読解力、処理スピードを伸ばすこと
- リサーチ問題は学習コスパが悪いので、部分点狙いであまり時間をかけないこと
という感じになります。
WCについては、BECしか今のところ出題されず、かつ配点比率も15%とそこまで大きくはないですが、ある程度は対策しておいたほうがいいです。
特に日本人受験者はBECのWC問題の正答率が極端に低いみたいなので、USCPAが相対的に採点されることを考えると、かなり損をしていると言えます。
TBSやDRSと同様に知識の面では、MC問題の対策でほとんど問題ないので、あとはそれを文章で説明できる練習をすることになります。
私が具体的にやった勉強法としては、
回答の書き出し、終わり方のパターンを覚える
WC用の問題集をやる中で知識の整理と論理展開の流れを身につける
ってな感じです。
WC問題は特に英語力が元々どれくらいあるかに依存してしまうところもありますが、あまり難しく考え過ぎることはないと思います。
回答のパターンがある程度あるので、それに沿って描く練習をして、
具体的な内容は多少足りなかったり、説明の仕方が解答と異なっていても、質問に答えていれば部分点はもらえるはずです。
部分点をある程度取って、他の受験生から引き離されなければOKなので、WCにそこまで多くの時間をかける必要はないと思います。
実際USCPAの試験を解く中で、時間をかける問題を取捨選択する上でも大事なことですが、
受験生の50%が解ける問題は必ず正答する
逆に
ほとんどの受験生が解けないような問題に正答することにこだわらない
という考え方は大事だと思います。
USCPA試験は、相対試験で、かつ、統計情報を取るために採点されない問題もかなり多く含まれてます。
勉強をする中でも実際に試験を解く中でも、
「この問題や論点に時間やエネルギーかける価値はどれほどあるのか」
ということを意識すると良いと思います。
私は、TBSとDRSの対策に全科目合計で約2ヶ月、リサーチ問題とWC問題の対策に約2週間くらいかけました。
まとめ
ということで、結構長くなってしましましたが、まとめますと
- 講義は、できるだけ早く1周して、全体把握と理解に重きを置く
- MC問題を最低3回転して、知識を定着させる
- TBS、DRS、WC、リサーチ問題など、癖のある問題はまとめて対策する
ってな感じになります。
USCPAの学習を開始してから合格までの流れがある程度明確になっていたら幸いです。
ちなみに私は、USCPA予備校のアビタスを利用して10ヶ月半で合格しているので、アビタスでの学習がどんな感じなのかレビュー記事を書いてみました。
これからUSCPA学習を考えている方には役に立つ内容もあるかと思いますので、参考にされてみてください。
それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
Twitter(@ProgYuki)でも情報発信しているので、ぜひフォロー、いいね、RT等お願いします!
DMは対応していないのですが、Twitterやブログでコメントいただいた場合は、お返事してますので、追加で知りたいことですとか、詳しく記事にしてほしいもの等がありましたら、お気軽にコメントしてくださいね。
私もブログ記事のアイディアを考える上で助かります!
ゆう
米国公認会計士(USCPA)関連記事まとめページに戻る↓
コメント
初めまして!
現在USCPA学習中で、ブログを見つけてまだ日が浅いのですが、大変参考にさせていただいております。
10ヶ月で同時合格という点について、少々お伺いしたいと思っております。
これは、全科目を同時並行で学習され、同時期に受験し、全科目合格されたという事でしょうか?(もし既に過去記事などで記載のある内容でしたら大変申し訳ございません。。)
とすれば相当凄い事だと思うのですが、同時並行の学習のコツ等について今後記事等書くご予定はございますでしょうか。
私はまだ科目合格もしておらず、現在はREG1科目のみを学習中です。
ただ、今後については受験スケジュール上、1Qに1科目攻略のペースでも少々遅くなってしまい、多かれ少なかれ複数科目を同時並行するしかないのではと思っている状態です。
一方で、この試験は合格者でも各科目毎の攻略を薦める方も多く、「同時並行はやめといたほうがいいよ!」的な意見もよく目にします。
私自身、REGを学習していて1科目でも大変という実感はあり、正直この記事を拝見するまで「複数科目は(少なくとも凡人には)無理では?」と考えていました。
そのため、もし何か効果的な学習の進め方や心掛けた事などあったようであれば、ご教示を頂けますと大変幸いです。
ちなみに使用教材はTACの講義とテキスト/問題集、およびBecker Onlineでの独学です。
(ゆうさんはAbitusで合格されたとの事ですので、こういった教材面での違い等もあるかとは思うのですが…)
いきなりの長文で大変失礼致しました。お手隙の際で結構ですので、ご確認を頂けましたらとても嬉しいです。
何卒、宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます!
ブログ記事が参考になっていたら幸いです!
質問の回答についてですが、
私は当時海外で仕事をしてまして、受験できる機会が少なかったので、4科目同時並行で10ヶ月半学習し、グアムに1週間滞在して、4日間かけて全科目受験し合格したという流れです。
ただ、受験開始時点で英語力があったことと、簿記1級まで持っていたので、アドバンテージがある状態でのスタートでした。
また、4科目の同時並行は全くおすすめしないですし、私が日本にいたら2科目づつ学習したと思います。
ですので、今のところ4科目同時学習のコツのような記事はニーズが無さそうなので、書く予定はないですが、ニーズがありそうなら書くと思います。
と言っても、基本的な学習の仕方や流れは変わらず、時間管理やモチベ管理がより大事になってくるくらいかと思います。
学習は、基本2科目づつするのが良いと思います。1科目ずっと学習だと飽きると思いますしね。
それで、仕上がった科目から順次受験していけば良いかと思います。
私が行った学習としては、講義を受けるフェーズは1科目ずつ順番に1〜1.5ヶ月くらいでそれぞれ学習して、
問題集を回転し、知識定着するフェーズでは複数科目を1日毎に変えたりして同時に学習してました。
アビタス以外の教材は正直わかりませんので、何とも言えませんが、それぞれのスクールで合格されている方がいると思いますので、内容やクオリティはほとんど変わらないとは思います。
上記回答やこれまでの記事がご参考になっていれば幸いです。
はじめまして!
bambooといいます。
2020年5月よりアビタスでUSCPAを受講してますが、現在は英文会計入門の学習中です。
ゆうさんは英文会計入門は学習されましたか?
私は英文会計入門をどの程度やり込めばいいか迷ってます。
できれば、ゆうさんのご意見を
お聞きできればと思います。
私のスペック:
TOEIC800点ちょうど
簿記3級(10年前ぐらいに取得)
簿記2級(一通り学習、未合格)
ぜひともよろしくお願い致します。
bambooさん、こんにちは
私も英文会計入門から始めましたよ!基本的な内容がつまっているので、一通り理解はした方が良いと思います。
私は1周のみであまり時間をかけませんでしたが、ご自身の理解に合わせてやるのが良いと思うので、明確な答えはないと思いますね。
bambooさんスペック高いので、短期合格されそうですね!引き続き勉強頑張られてください!