今回は、 お金 の 哲学 という本を読んで学んだこと、考えたこと等をシェアしますね。
こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。
お金についてどんなイメージがありますか?
また
お金についてどれくらい詳しいですか?
日本人は、
- お金について汚いイメージがあったり
- 学校教育では大学で専攻しない限りまともに学ぶ機会がなかったり
- 家庭内で話のトピックにはなりにくかったり
すると思います。
国にもよると思いますが、欧米では
- お金持ちはヒーローで憧れの存在だったり
- 高校から会計を学べたり
- 家庭でも話される
ようです。
この違いが歴史や文化的なものなのか不思議ですが、
冷静に考えて、
私たちは、資本主義経済に生きている
わけでして、お金について、増え方や動き方、守り方を知ることはとても重要なんじゃないかなと思います。
何かスポーツをするときは、ルールを学びますよね。
ルールを知らないでプレーすると勝てないですし、周りにも危なかったりします(ファールとか)。
でも、お金のことになると、しっかりと勉強をしている人は少ない気がするんですよね。
全ての人が利用し参加してるのに、ルールを知らずに損をしていたり、周りにとっても危ないことをしてる場合もあるんじゃないかなと思いました。
私自身も金融や会計は知識としては勉強してきましたが、正直仕事でExcel上で扱ってる金額とかって単なる数値でして、お金を扱ってるという感覚がなかったりして、お金について全然わかってないんじゃないかなと思いました。
これからしばらくは世界中で不景気が続くと思うので、それを単に感情的にマイナスな気持ちになるのではなく、これを機にしっかりと勉強した方が良いなと思い始めたので、いろいろと本を漁ってます。
その中で、『大富豪が実践している お金の哲学』という本を読んでみました。
比較的ライトな書き方ですが、とても読みやすく、勉強になったので、今回は自分自身の復習(アウトプット)も兼ねて、いくつかのテーマをピックアップしてご紹介したいと思います。
『 お金 の 哲学 』書評【 資本主義経済のルールを知る努力は必要 】
大富豪が実践している お金の 哲学
本書の中では、
- 大富豪
- 小金持ち
- 一般人
という3者を比較して、彼らのマインドや行動についていろんな角度から話されています。
著者の冨田和正さんは、野村證券のプライベートバンク部門で大富豪向けにサービスをしてきた方のようでして、
その中で大富豪に共通した思考や行動をお金の使い方、増やし方、守り方等の切り口で紹介してくれています。
ちなみに本書の中では、
- 大富豪は、純金融資産1億円以上を保有する人
- 小金持ちは、年収数千万円ではあるが、純金融資産が1億円未満の人
- 一般人はそれ以外
という定義になってます。
別の定義ですと、野村證券の定義が有名だと思うので、一応ご紹介しておきますね。
出展:野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計 – NRI
- 超富裕層が純金融資産5億円以上(0.15%)
- 富裕層が純金融資産1億円以上5億円未満(2.22%)
- 準富裕層が純金融資産5000万円以上1億円未満(5.99%)
- アッパーマス層が純金融資産3000万円以上5000万円未満(13.41%)
- マス層が純金融資産3000万円未満(78.23%)
*%は世帯比率
ちなみに、純金融資産保有額とは、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険等の金融資産の合計額から負債を差し引いた金額で、すぐに現金化できる財産という意味です。土地や建物などの不動産は金融資産ではありません。
この定義でいうと、超富裕層と富裕層の2.37%の人たちがどう考え、行動しているのかを見ていくことになりますね。
本書の中ではかなり色々と書かれてますが、今回は私が面白いと思った下記3つのTipsを私が考えたことも含めてシェアします。
- 大富豪は仕組みでお金を稼ぐ(収入源)
- 大富豪は給料の半分を使う(自己投資)
- 大富豪は抜き出た職務スキルを一つつくる(スキル)
大富豪は仕組みでお金を稼ぐ(収入源)
一般人は時間でお金を稼ぐ、小金持ちは運でお金を稼ぐ、大富豪は仕組みでお金を稼ぐ(収入源)
一般的な人と大富豪とで収入についての考え方がかなり根本的に異なるというのは面白い点だと思いました。
多くの方は、お金に対して受け身であり、雇い主の庇護下で労働をし、お金をもらうことが当たり前だと思っていますが、アルバイトであれ正社員であれ、これは自分の時間と労力を提供してお金をもらうという収益モデルとのことです。
役職やスキルが上がれば、時給は高くなりますが、結局は同じく時間を対価にしている収益モデルです。
また、エンジニアやデザイナー、ライター等の自営業の方であって、案件ごとに報酬をもらっているうちは、自分の時間を使わないと仕事ににならないので、同じく時間を対価にしている収益モデルです。
ただ、時給で稼ぐ収益モデルには、3つのデメリットがあって、
- 売上に上限がある
- 時間を売りすぎると機会損失の恐れがある
- 時間売りのマーケットは単価が安い
ということです。
時間を売るモデルの場合は、単価を上げるか働く時間を増やすかの2択しかないですよね。
単価を上げ続けるのも大事ですが、かなり大変です。
そして何より自分一人の時間には限りがあるので、休まず働き続けても必ず上限があり、スケールできないわけですね。
また、稼ぐためにがむしゃらに働く場合、その時間を自己研鑽や人脈構築に充てていたら得られたであろう機会を逃す可能性が高いと指摘してます。
①、②は時間についての問題ですが、③では単価が低くなることも指摘しています。
海外の安い労働力やIT、AIの発展によって個人の単価はさらに安くなるということで、やはり自分の時間を使い労働をするという発想には限界があるのはわかりますね。
一方で、大富豪の人たちの発想としては、自分の時間を売らなくてもお金を生み出せる仕組みをいかに作るかを考えているようです。
端的にいうと
事業(ビジネス)を作ること
投資をすること
の2つです。
「結局、自分で起業しなきゃダメなのか〜」
「そこまでリスクは取れないな〜」
と思いがちですが、サラリーマンもできることとして著者が挙げていたのは、投資とアフィリエイトでした。
これは私自身もとても納得することでして、特にアフィリエイトは誤った認識を持っている方も多い印象ですが、仕組みとしてはれっきとしたした事業です。
例えば、この記事は私が本を読んで学んだことやレビューを書いて、本を紹介していて、購入されれば報酬になるので、これもアフィリエイトですね。
ブログでのアフィリエイトは、最初はとても小さいので事業と呼べるほどかと思いますが、
ゼロからイチを作り、積み重ねれば寝ている間も収益になるようなものなので、時間労働とは異なった収益モデルを得ることになります。
ブログをおすすめする理由は、別記事でも詳しく書いてますので、興味がある方は参考にされてみてくださいね。
ということで、収入の考え方としては、時間や労働による収益モデルだけでなく、自ら事業を作ったり、投資的なマインドで行動することが大事ということですね。
大富豪は給料の半分を使う(自己投資)
一般人はほとんどしない、小金持ちは給料の2割を使う、大富豪は給料の半分を使う(自己投資)
この自己投資は、自分の成長のために勉強や読書、新しい経験や挑戦等に使っているお金のことを意味してます。
一般的な人は、
「稼いだ給料で楽しまなかったら、何のために働いてるんですか」
と至極真っ当なことを言いますが、
大富豪になる人は、将来成功する自分をイメージして
「私は将来のために働いてます」
と言える人とのことです。
つまり、一般的な人は、目線が「今」なのに対して、大富豪になる人は「未来」を常に見ていると。
ちなみに本書とは別のソースですが、政府が行った社会生活基本調査によると、社会人が1週間あたりに学習や自己啓発に充てる時間は、平均約6分だそうです。
これは平均値なので、ほとんどの人は何もせず、一部の人が学習や自己啓発に時間を使っているということなのだと思います。
やはり多くの人は、お金や時間の使い方が「今」に向きがちで、「未来」を見据えて何かに取り組むということが後回しになっているのかもしれないですね。
また著者は、若い時の自己投資の方が回収期間が長いので、若いうちに頑張った方が良い、と主張してます。
これも納得ですね。
若いうちの方が勉強したことの吸収が早いっていうのもあると思いますが、
早く習得した方が、その後使える期間が長くなるわけなので、自己投資の効果も高くなりますね。
大富豪になるような人は、常に目線が「未来」にあって、何かしらの目的意識があるからこそ、
「今」やるべき行動が明確でコツコツと学習や挑戦に取り組めるのだと思います。
大富豪は抜き出た職務スキルを一つつくる(スキル)
一般人は必要以上に勉強しない、小金持ちは手当たり次第に資格を取る、大富豪は抜き出た職務スキルを一つつくる(スキル)
自己投資のところでもお話ししましたが、一般的な人はほとんど勉強しませんが、
勉強するにしても手当たり次第に勉強するというのも違うようです。
スキルについて私が気になった言葉を羅列すると
- 大富豪で何カ国語もできますという人は見たことがない
- しなくてもいい努力を見極める
- 大富豪は、効率よりも効果を重んじる
- 効率とはプロセスの改善であり、効果とは結果の改善
- 職務スキルを選択する時のコツは、結果から逆算すること
が挙げられます。
これらの内容を簡単に言うと、
勉強をするにしても時間やお金は限られてるので、かけるコストから得られるリターン(効果)を最大化する投資的発想が大事
ということなのだと思います。
語学にしても、英語を学習するのは当然としても、
- 他の言語を習得するのにかかるコストに見合う効果があるのか
- その時間を他に充てた方が効果が大きいのではないか
という発想ですね。
自分のことを会社だと考えて、自分の持っているリソース(お金や時間やエネルギー)を何にどのように配分すべきかの意思決定を日常的に意識的に行うのが大事だと思いました。
ちなみに資格については、下記の記事でも書きましたが、
ほとんどの資格はただの自己満で、人生においてインパクトがあるのは、比較的難易度が高い専門職資格のみ
だと考えてます。
まとめ
今回は、『大富豪が実践している お金の哲学』という本を読んで学んだこと、考えたことをシェアしてきました。
簡単にポイントを挙げると、大富豪になる人は
- 「今」よりも「未来」を見据えている
- 目的意識を強く持ち、努力を積み重ねている
- 常に投資的発想を持ち、使うお金や時間に見合うリターンがあるかを考える
- 一つの行動に二重三重の意味を持たせる
ってな感じだと思います。
本書は、大富豪の考え方から、投資や税金等のテクニカルな内容までわかりやすく紹介されているので、とても勉強になりました。
不景気がこれからしばらく続く世の中で、お金について学び、考え直す良ききっかけになると思います。
ぜひ読まれてみてください。
それでは、本日は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
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ゆう
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