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監査法人 1年目 : 会計未経験 の USCPA が Big4監査法人 に 転職 1年 でわかったこと

今回は、 USCPAを取得後 監査法人 に転職して 1年目 に経験したこと、わかったことなどをシェアしたいと思います。

 

 

こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。

2020年3月末で監査法人に転職してからちょうど1年になります。

ということで今回は、

会計未経験のUSCPAでも監査法人で活躍できるの?

監査法人転職後をイメージしてUSCPA勉強のモチベにしたい!

という方に向けて、監査法人1年目に経験したことやわかったことなどをお話ししますね。

 

今回の内容はあくまで私の個人的な体験や感じたこと、考えたことを書いているので、当然入社する法人や部署、アサインされるプロジェクト、出会う人、ご自身のバックグランドによって異なると思うので、一つの体験談として参考にしていただければと思います。

また、USCPAを受験される方は他業界で仕事している方が多いと思いますので、会計未経験、中途でBig4監査法人転職を狙っている方を想定して書いてみます。

監査法人 1年目 : 会計未経験 の USCPA が Big 4監査法人 に 転職 1年目 でわかったこと

中途入社USCPAは通常の会計士キャリアとは異なる

 

会計未経験でUSCPAを学習されている方は、

日本公認会計士とUSCPAで待遇や扱いは異なるんじゃないかな?

と思う方もいるかと思います。

私もUSCPA受験中に気になって、実際に体験している方のブログを調べたりしていました。

 

実際自分が監査法人に入って体験してみてわかったことは、

待遇や扱いに差はない!

ということです。

もちろん、法人や部署によって異なるかもしれませんが、私が所属しているアドバイザリー部署でそのような差を感じたことは一度もないです。

 

ただ、私が気づいたことは、

中途入社USCPAは、普通の日本公認会計士とは異なるキャリアになる

ということです。

 

その理由は、大きく分けて3つあると思っていて、

  1. 前職の知識・スキル・経験が期待されている
  2. ①のため、役割やアサインされるプロジェクトにある程度傾向が出てくる
  3. 周りの会計士との差別化のためにも自分の強みを活かす必要がある

といった感じです。

これは、USCPAだからというよりも中途だからという意味合いが強いと思います。

 

日本の公認会計士は、大学生の時やその後受験浪人等して合格し、監査法人が初めての就職先で、最初の数年間は監査一本で経験を積むという方が圧倒的多数だと思います。

そうなると持っている知識やスキルセットはだいたい似たようなものとなるわけですが、特にアドバイザリーの業務はプロジェクトによって必要な知識やスキルセットが変わってくるので、他業界から転職してきたUSCPA等には前職での経験や知見を期待されている部分は大いにあると思います。

 

その結果、与えられる役割やアサインが通常ルートで監査法人にやってくる日本公認会計士とは異なることになります。

私の場合は、海外で仕事していた経験とEnglishが評価されているところがあって、ほとんどグローバル案件にアサインされ、いろんな国籍の人たちと仕事することが多いです。

また、私が知っている法人営業をしていたUSCPAの方は、監査法人でも営業をやっています。

とは言え、アサインは本人の希望や案件の状況、スキルセット、タイミングなどを総合的に判断して決められるようなので、しっかり希望を言うようにしていれば自分の望む方向にアサインされやすくなります。

 

ちなみに下記以前の記事でも書きましたが、転職活動の際に前職でどんなスキルや経験があるのかは結構シビヤに見られていると思います。

USCPA 取得後の Big4監査法人 の 転職状況【近況報告】
今回は、 USCPA 取得後の Big4監査法人 の 転職状況 について近況報告含めてお伝えします。「監査法人の転職体験を聞きたい!」「監査法人が今採用に積極的なのか知りたい! 」という人向けに、 USCPA 取得後の Big4監査法人 の 転職状況 について近況報告兼ねてお伝えしていこうと思います。

 

記事内でも少し書いてますが、

あたりがあると評価されたり、監査法人転職後も活躍しやすくなると思います。

監査法人 で仕事する上で役に立った スキル

 

約1年監査法人で仕事してみて役に立ったスキルは、

です。

仕事のほとんどは、何かしらの検討資料や成果物の資料をわかりやすく、かつレビューしやすく作成することなわけなので、そのクオリティと作成効率が高い人が仕事ができるということになります。

 

もちろん、専門家としての深い知見や切り口などをクライアントに提供することができればそれが一番すごいと思うのですが、1年目でそれはなかなか難しいわけなので、先輩会計士の知見や思考プロセスは観察し吸収しつつ、与えられた資料作成系のタスクを難なく熟れば1年目は合格かなと思ってます。

とは言え、正直な話をすると監査をずっとやってきた方でExcelやデータの扱いが得意な人は多くないです。

理由はまだよくわかってなくて不思議なのですが、監査法人の会計士よりは同じBig4グループ会社のコンサルの人たちの方が圧倒的に資料作成能力は高かったです。

と言うことで、Excelがバチバチにできるだけで重宝されます。

 

Englishに関しては、一般的な事業会社よりはできる人が多い印象ですが、読み書きやペーパーテストのスコアが高くても英語ミーティングは厳しいという方が多い印象です。

海外経験があってEnglishが得意な人は、それだけでもまだまだ需要が高いなと感じました。

私の場合は、リファード監査(親会社が海外にある国内子会社の監査)でクライアントの海外子会社に対して確認状の回収をする時などに海外子会社とのやり取りを任され重宝されたことがありました。

 

最後に調整力・コミュ力についてですが、会計士の方はコミュニケーションが得意じゃない方が多い印象があります。

もちろん人によると思いますし、サンプルがとても多いわけじゃないのですが、特に監査の方はそのような印象があります。

初めて往査でクライアント先に行った時のクライアントと先輩社員のやり取りを見ていて、少し驚きました。こんな感じで大丈夫なのかと。

もちろん、継続監査で信頼関係があるからだとは思うのですが、プロジェクトベースで継続的に営業して案件を取りに行かなきゃいけないコンサルとはクライアントへの気の使い方がちょっと違うなと。

社内のコミュニケーションについても、社内に人がたくさんいてプロジェクトごとにメンバーが変わる環境の中で、仲の良い知り合いを増やしていけるどうかは重要になってくると思いました。

会計知識不足はそこまで心配しないで大丈夫

 

私の中で今でもずっと課題だと思っているのは、会計の知識不足です。

特にアドバイザリーは、日本基準だけでなく、IFRS、場合によってはUS基準の話が出てくることもあります。

もちろん、これらの知識は仕事しながら継続的に吸収していこうと思うのですが、一方で思っていたよりも会計知識不足を心配する必要もないなと、1年仕事してみて思いました。

 

少なくても各論点をある程度理解していて、先輩社員からタスクの依頼を受けるときにある程度理解ができ、調べて確認すべきポイントが何か分かる状態であれば、細かいところを知らなくても大丈夫だと思います。

細かい知識はその都度調べれば良いので、問題の概要を理解して不足知識の調べ方やその分野に詳しい社内の人を知っていることが大事だと思いました。

その上で余裕があれば、簿記1級くらいまで勉強すれば良いかと思います。

簿記1級は資格としては、それ単体だとコスパの高くない資格ですが、公認会計士の会計科目の試験範囲とほぼ同じ領域をカバーしてますし、1級までの知識があればひとまず全体的な知識としては十分だと思います。

 

下記以前の記事にも書きましたが、USCPAを取って監査法人入社後に日本公認会計士を目指す人もいるかと思いますが、よっぽどじゃない限りそこまでする必要はないと思います。

USCPA で 監査法人 に入所した後、 公認会計士 も取る 必要 はあるか?
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この記事の前半でも書きましたが、前職等の別の強みを活かして差別化していくのが良いと考えてます。

監査法人 の 社内政治

 

社内政治ってあまり好きな言葉じゃないです。

仕事の本質的な価値ではないところで評価が変わってしまう印象を受けるからですね。

たぶん、監査法人は他の日系企業とかよりは政治的部分は相対的に少ないとは思います。ただ、人間社会であり、人間が感情で動いている限りどんな組織であっても多少の政治的要素は避けられないわけですよね。

 

どんなにプロフェッショナルで優秀でも、好きかそうじゃないかで人選や評価が変わってきてしまうのは、人間の性なのだと思います。

きっと私もそうだし、きっとあなたもそうでしょう。

なので、そこは否定せず受け入れた上で、結構大事だなと思ってることがありまして、それが

キーパーソンが誰なのかを見極める

ということです。

 

キーパーソンと私が言っているのは、なんだかわからないけど存在感があったり、発言力があるような人で、職階とは必ずしも結びつかないです。

組織には必ず一定数のキーパーソンがいるはずで、場の空気感や意思決定の流れにその人たちが影響を与えています。

私が意識しているのは、キーパーソンを見極めることと、機会があるときに仲良くなっておくことです。

信頼関係がある程度できたら希望しているプロジェクトやキャリアの方向性とかを話しておくと、ふとしたときにそちらの方向に導かれると思います。

 

と言うことで、社内政治とは厳かな言葉を使いましたが、不特定多数にごますりをするとかではなくて、重要な人(キーパーソン)に絞って特に仲良くなっておくと良いんじゃないかと思いました。

私の場合、運もありますが、もうすぐパートナーという方に評価してもらって、この1年ほとんどその人の持っているプロジェクト(私自身も希望しているPRJ)にアサインしてもらってました。

監査法人は人数がかなり多い組織なので、そういう動き方をすることも大事だと思ったのでシェアしました。

まとめ

 

監査法人で1年仕事してみて気づいたことやわかったことで思いついたことを書いてきましたが、まとめると

という感じになりました。

今のところ思いついたことを書いたので、また気づいたことがあれば定期的に監査法人の仕事体験についても書いていきますね。

初めにも書きましたが、今回の内容はかなり個人的な考えや感覚が大いに含まれていて、すべての人に当てはまることではないと思うので、ご自身が監査法人で働くイメージを作って、USCPAの学習モチベーションを維持するために参考にしてもらえればと思います。

 

これから本格的にUSCPAの学習を開始して将来Big4転職を考えている方で、予備校の利用を考えている方は、私が利用していたアビタスのレビュー記事を書きましたので、こちらもご参考にされてみてください。

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それでは、本日もお読みいただきありがとうございました!

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私もブログ記事のアイディアを考える上で助かります!

 

ゆう

 

 

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