今回は、 スリランカ へ 海外 ひとり旅 をした時の経験や考えたことをシェアしますね
こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。
いつもUSCPAやプログラミングの勉強等、真面目な内容ついて書いているので、たまには海外ひとり旅をした時の経験や考えたことをシェアしますね!
写真もいっぱい撮ったのに個人フォルダだけに閉まっておくのも勿体無いので、海外旅行好きの人は息抜きに読んでいただければと思います。
ちなみに私がスリランカにひとり旅したのは、2017年から2018年になる年末年始の時期です。
以前の記事でも書きましたが、2017年10月にタイのバンコクに移住してマーケティングのお仕事をしていたのですが、年末年始のお休みを使って、
「せっかくなら日本からは行かなそうな場所に行こう!」
と思って、スリランカをチョイスしました。
私の周りの日本人の方にもヒアリングして、「治安いいし、南の方はリゾート地で綺麗だよ」ということだったので、行くことにしました。
個人的には、リゾート地ではなく、アジアっぽいカオスなところが好きなので、あまり外国人が観光で使わなそうなルートを使ったり、場所に行きました。
しかし、それによってちょっと痛い思いもしました。
ちなみに、バンコクでの生活などに興味ある方は、以前記事を書いたので、参考にされてみてください
『タイ ・ バンコク に1年住んでみてわかったこと、思ったこと【レビュー】』
[スリランカ] 海外 ひとり旅 : スリランカ の中心でスリに遭った話
スリランカ ってどんな国⁇
まずは、スリランカと言っても
「それどこの国⁇」
という方も多いと思うので、少しスリランカという国について紹介しますね。
場所
スリランカは、インドのすぐ下にある国で、東京→コロンボ間で約6800km、直行便で約9時間の場所にあります。
私は、バンコクからだったので、だいたい3時間半くらいだったと思います。
ちなみにスリランカの大きさは、北海道の大きさの約8割ほどの大きさみたいです。
インドと比べるとかなり小さな島に見えますが、結構大きいんですね。
歴史・文化
スリランカは、16世紀にポルトガルに植民地化されてから、17世紀にオランダの植民地、18世紀にイギリスの植民地と複数の強国に支配されてきた歴史があるようです。
その影響もあってヨーロッパ風の建物が多い場所がありますね。ヌワラエリヤという場所の紅茶も有名ですね。
1948年にイギリスから独立しています。
言語・民族
宗教も民族も複数あって、
宗教:
- 仏教徒(70.0%)
- ヒンドゥ教徒(10.0%)
- イスラム教徒(8.5%)
- ローマン・カトリック教徒(11.3%)
民族:
- シンハラ人(72.9%)
- タミル人(18.0%)
- スリランカ・ムーア人(8.0%)
となっていて、公用語は、シンハラ語とタミル語、民族間の連結語として英語が使われてます。
ひとり旅をしていると言語の問題があると思うのですが、スリランカはどこに行っても英語が普通に通じたので、楽に旅することができました。
ちなみにアクセントは、インドっぽい、ちょっと巻き舌っぽいアクセントだったと記憶してます。慣れてないと少し聞きにくいかもしれないですね。
治安
複数民族と多宗教ということで、過去には民族、宗教対立から20年以上内戦が続いてましたが、2009年以降内戦が収束し、各国も安全度が高いと評価していたようです。
ただ、2019年4月21日にイースターを狙った同時テロが起きてしまい、外国人含めた250人以上が亡くなったことで、一気に各国政府が危険度レベルを上げている状況のようです。
私が旅をしていた2017年末の時点では、人も穏やかで安全な雰囲気だったのですが、これから旅をする方は十分気をつけてくださいね。
逆の発想ですが、上記の理由で観光客も減っていると思うので、宿泊費や渡航費が安くなっていてお得かもしれないですね。
有名な観光地
- シーギリヤロック
- ポロンワルナ
- アヌラーダプラ
- ゴール旧市街
- 仏教の聖地キャンディ ….etc
などなど
その他、紅茶やアーユルヴェーダなども有名ですね
私は、キャンディやシーギリヤロックを見に行くことをメインにして旅しました。
スリランカ の仏教の聖地キャンディで人生初のスリに遭い、全予算を失う
バンコクを出発して、飛行機で約3時間半のフライト
スリランカっぽいカレーの機内食が出てきて、ちょっとテンションが上がりました。
味は、まぁ普通かな。でもお腹空いてたので、有り難くいただきます。
スリランカのコロンボ空港に到着すると、大きな大仏さんがお出迎えしてくれます。
夜中の 2:30 am とかに空港に着いたのに、演奏とかもしてました。
スリランカの国鉄に乗ってキャンディまで行こうと思ってたので、ひとまず空港からコロンボのFort駅までバンで向かうことにしました。
Fort駅には、3:30 am とかに着いてしまい、始発が5:00 amくらいだったので、駅周辺を少し歩いたり、本を読んだりして時間を潰してました
キャンディまでは、190スリランカルピー(115円くらい)ですね。
*1 スリランカルピー = 約0.6円
駅の周りに人が寝ていて、かなり異様な雰囲気でした。
まぁこの時間に行ってしまった自分が悪いのですが、初っ端ちょっとテンション下がりめです、、
特に怖い思いをしたりはなかったので良いですが、普通に宿に数時間でも泊まって休んどけば良かったと後で思いましたね
仕方ないので、当時働いていた会社の社長から渡されていた、田坂広志さんの本を真夜中に読んでました笑
さて、時間になったので鉄道に乗って、これまた3時間半くらい揺られました。
で、問題は電車を降りる時です
私は大きめのリュックを背負っていたのですが、降りる時の混雑の中、お財布をスラれました、、
いや〜やられました、
お財布は、リュックの背中側のポケットに入れていて、ほとんど背中に接しているので、取られるわけないというか、取られそうになったら気づくはずなのですが、混雑の中で気づかないうちに開けられ、スッと取られていたようです、、
後ろを振り返っても誰かを特定するのは難しく、絶対に視界の中に入っている人の中に盗った人はいるはずなのですが、どうしようもできず、電車から降りてしばらくは放心状態でした
久しぶりに一人でいることに心細さを覚えました
しかも、普段ならお金を分散させて持つのですが、バンコクの治安の良さに少し慣れてきていたせいか、油断していて全ての予算を一つの財布の中に入れていました、
一先ず駅員さんに警察の場所を教えてもらい、警察まで行って、報告したり、書類書かされたり、なんだかんだあって1時間半くらいかかりました
結局、どうしたかと言うと、幸いクレジットカードを二つ持っていて、一つはお財布と一緒に盗られちゃったのですが、もう一つ海外キャッシングをオンにしていたカードがあったので、それでキャッシングしてなんとか生き延びました
ちなみにこの時初めて知ったのですが、海外で一文無しになった場合、日本の大使館に行けば、お金を借りられるそうです。
って言ってもキャンディに大使館ないから大使館まで行くお金も無かったけど
人生初のヒッチハイクがスラれた挙句に一文無しになって、大使館に向かう羽目にならずによかったです
ちなみにヒッチハイクはまだ未経験
シンドかったですけど、ここはメンタルの強い私です
「スリランカの中心でスリに遭ったとかネタになるやん」
とか思って、気持ちを切り替え、残りのスリランカでの時間を楽しむことにしました
ただ、この時一つ深く覚えている感情がありまして、それが
ローカルのスリランカ人に囲まれると異様に警戒するようになり、外国人の観光客を見ると何だか安心するようになっていたこと
その後出会ったスリランカ人はみんな親切で良い人ばかりなのに、みんなが悪いわけではないのに、スリランカ人というだけで少し警戒してしまう自分の感情が差別的に思えて、なんか嫌でした
こうやって人は、誰か一人が犯した過ちを特定のグループ全体に対する印象にしてしまい、軽蔑したり、争ったりするのかなと考えたりしました
人種や民族、宗教の争いについては私はまだまだ無知ですけど、どこにでもいるほんの少数の不届き者のせいで、人種や宗教でカテゴライズされたグループに対する印象全体に関わってしまうのだなと
しかもそれがほぼ無意識にそんな感情になってしまう
あなたもないですか?
中国人はどうとか、イスラム教徒はどうとか思ったこと
メディアからのほんの一部の情報によってついたイメージで、たいして関わったこともないのにあまり良くないイメージを持っていたりする
私もそうです
だから私は、人種とか宗教とかの既存の印象によって目の前の人を評価するのではなく、目の前の地球人がどういう人なのか、一人一人フラットな視点で意識的に見ることが大事だなと思いました
そういうことを考えるきっかけになったので、スリに遭ったことも学びとして良かったなと
ポジティブ過ぎですかね?笑
父殺しの孤独な王子が建てた宮殿 シーギリヤロック
キャンディで一泊して、次の日の朝に今回の旅のメインであるシーギリヤロックに向かいました
ちなみにキャンディでもたくさん写真撮ったので、一部をどうぞ
賑やかでカオスで歩いているだけでおもしろい場所でしたが、取り分け印象に残っているのが、カラスがお肉を狙っているお肉屋さん、、
もう怖すぎて、、
ローカルの方には申し訳ないけど、絶対に食べれないです、、、
なんかコモドドラゴンみたいなやつも普通にとことこ歩いてました
キャンディからシギリヤまでは、このバスで行きました。
片道135スリランカルピー(80円くらい)ですね。
バスに揺られること約2時間半
やっとシギリヤに到着しました。
土が赤っぽくて、なんだか雰囲気があって、ワクワクしてきました
少し大きめの施設があるので、そこで入場のチケットを買います。
料金は、US$30
*値段がどんどん上がっているようなので、行く場合はご自身で今の料金をチェックしてみてください
チケットを買うと、施設内の展示も観れるので、一通り見て回ります。
遺跡の復旧に日本人も関わっているのですね
施設を出て、ここでチケットのチェックをしたら、ついにシーギリヤロックとご対面です
とても大きく、パワーを感じました
正面からの写真だけで、20枚くらい撮っちゃいましたね。
ちなみにシーギリヤロックは、5世紀末くらいにシンハラ王朝の王、カッサパ1世が築いた王宮です。
カッサパは、父のダートゥセナ王を父に不満を持つ将軍と共謀して殺害し、王に即位したようです。
その後、弟モッガラーナの報復を恐れて、即位から7年後に都をシーギリヤロックの頂上に築きますが、モッガラーナとの戦にあっけなく破れ、たった11年で短い歴史に幕を閉じました。
大きな岩の上の王宮は攻めにくい要塞のようですね
観光用に登るための階段があるのですが、もう今にも壊れそうで、めっちゃ怖かったです
頂上に着くと広々としていて、遺跡の跡が広がっていました。
カッサパは、ここで何を思って過ごしたのでしょうね
外界とは隔離されたようなとても静かな空間で、風の音を聞きながら、しばらくベンチでぼーっとしてました。
頂上になぜか子犬が住み着いてました
2時間ほど散策して、お腹が空いたので、地上に降りてから近くのお店でお昼ご飯を食べることにしました。
スリランカ料理は、基本的にインドっぽいカレーベースの料理みたいですね。
カレーで使うようなスパイスをいろんな料理に使って、いろんなお菜と一緒にご飯をいただくスタイルのものを注文しました。
味もボリュームも値段もいい感じです。
その日の宿に向かう途中、川で水浴びをしている象さんと出会いました。
基本トゥクトゥクとかでぼったくられたくない私は、歩けると判断したら結構歩きます。
この日も予約していた宿を目指して、ひたすら歩きました。
やっと着いた宿、もうMiddle of Nowhere って感じの場所でしたが、きれいで、あったかいお湯も出るし、トイレも水洗だし、クオリティは高め
東南アジアの安宿だともっとひどいところも全然あるので、かなりコスパの良い宿でした
会社員が普通の日本、事業家が普通のスリランカ
一泊して、朝の朝食がまたいい感じで、この宿は場所が遠いこと以外は、満足のクオリティでした。
スリランカ名物の美味しい紅茶もいただきました。
ただ、朝になって気づいたのですが、衝撃的事実を知りました
私が泊まっていたのが、こちらの宿なのですが、
この宿を運営している夫婦は、少し歩いた隣にある、こちらの建物に住んでいるようでした
しかも子供もいる
奥にも似たようなもう少し大きめのお家がありましたが、自分たちが住んでいるところよりも、ビジネスをするための施設の方がきれいという
何だか複雑な気持ちになりました
そこでふとスリランカに来てからのことを思い返したのですが、スリランカの人たちは皆自分たちでビジネスしてるなと
もちろん、エリート層などは経済都市のコロンボや首都のスリジャヤワルダナプラコッテにある有名企業とかで会社員している人もいるのだろうけれど、
旅をする中で私が目にした人たちはほとんど、自分たちでビジネスをしているような人たちだなと
これは、あくまで私のイメージですけど、
トゥクトゥクのドライバーや観光地の案内などから始めて、お金を貯めたら、今度は観光客向けの宿を買って、運営したり、お店を持ったりと段階を経ながら富を築いていくのかなと思いました。
スリランカの人たちを見ていると、私たちが毎朝同じ時間に起きて、電車に乗り、会社へ行き、お昼に一斉に混んでる中ランチを食べ、仕事が終わったらまた同じような時間に帰宅し、のループを回しているのが普通なのか、よくわからなくなります。
就職難だったり、ブラック企業の問題だったり、パワハラモラハラだったり、日本の仕事の場で問題になっている論点とは、全く異なる論点の問題があるのだなと、
冷静に考えれば、経済水準も違うし、生活も仕事も問題の論点も異なって当たり前なのかもしれないけれど、こうやって実際に垣間見ると、同じ人間なのになんでこんなに違うのだろう?と不思議に思いました
別にどちらが良いとか悪いとか、優れてる劣ってるとかじゃなくて、単純に違い過ぎて、不思議だなと
ただ、一つ言えることは、きっと世界にはもっともっといろんな人がいろんな場所でいろんな生き方をしていて、生き方は一つじゃないし、どんな生き方をしたいかは自分で選択していいはずだということ
スリランカ含め発展途上国で生きる人たちは、望んでそのような環境で生きているわけではないと思うけど、先進国に生きる日本人は、自らの意志でどんな生き方だって選択できるわけですし
コンサバな日本社会にいると、時として視野が狭くなってしまうけれど、もっと寛容に気楽に生きてもいいのかなとか思ったりもしました。
だって、心がオープンで柔軟であれば、自分に合った別の生き方を模索してもいいわけですしね
ただ、生き方の選択をできるはずの先進国と生まれながらの環境である程度生き方の幅が制限されてしまう発展途上国との違いは、圧倒的に理不尽だなとも思いました
シギリヤからコロンボへの帰りのバス
4時間くらい揺られましたが、止まるたびに物売りやら宣教師っぽい人やら、いろんな人がバスに入ってきて、商売したり、募金を募ったりしてました。
コロンボから空港近くまでは、ドアが開きっぱなしで猛スピードで走る電車で向かいました。
ちょっとバランス崩したり、押されたりしたら落ちて即死するような状況なので、見ているこちらが怖かったです、
空港近くでは、リアル銃を持った兵士さん?を撮らしてもらいました
スリランカからバンコクへのフライトがこれまた夜中で、バンコクに着いたのが夜明け
そして、その日から仕事という
人生初スリにも遭ったし、バスでぼったくられたりして、ハードな旅でしたけど、学びも多くて、何より
生きてるなぁ〜
と思えた旅だったので、満足な旅でした。
私の中で、旅と旅行は異なるものでして、旅行は消費、旅は自己投資だと思ってます。
いつか世界一周とかもしてみたいな
それではまた次の旅で