今回は、すべての 社会人 が 会計学 を 勉強 すべき 理由 についてお話しようと思います。
こんにちは、ゆう(@ProgYuki)です。
「社会人になって何を勉強すべきか悩んでいる」
「とりあえず簿記勉強しようと思うけど、会計の重要性がいまいちよくわからない」
本日は、そういう人向けになぜ、すべての社会人が会計学を勉強すべきなのか、会計がわかるとどんなメリットがあるのかについてお伝えしようと思います。
私自身、大学生の頃から会計学を勉強していて、現在は米国公認会計士、日商簿記1級を持っているので、ご参考になる話ができるかと思います。
すべての 社会人 が 会計学 を 勉強 すべき理由
視座を高め、企業全体の動きを意識できるようになる
会社員をしている人の多くは、目の前の自分の担当業務に毎日忙しくしているかと思います。
そして社会人3年~5年もすると担当している業務は慣れてきますよね。
ただ、働いている会社が大きければ大きいほど、会社が行っている事業のほんの一部分しか理解していないっていう場合がほとんどではないでしょうか。
会社がどうやって顧客を獲得し販売、デリバリーしていて、売上や利益はどのくらい上がっているのか
どういう商品を開発していて、サプライヤーはどこの会社で、原価率はどれくらいなのか
資金はどこから調達していて、将来の収益のために何に事業投資をしているのか
など、一会社員がすべてを把握するのは難しい部分もあるかもしれませんが、自分が働いている会社がどういうビジネスモデルで、その中で自分の業務の位置づけが何なのかをしっかり理解している人は少ないと思います。
会計学ないし簿記を学ぶと、
会社がどうやって回っているのか
についての感度が高くなり、少しづつ数字で会社を考えるようになります。
感度が高くなるというのは、自分の働いている会社でも他の会社でも、普段から「この会社、どういうビジネスモデルなんだろ?」と考えるようになるイメージです。
上場企業であれば、会社ホームページのIR情報などから、会社の財務諸表等が見れますが、そういった情報もある程度理解できるようになります。
そうなると、ただ目の前の業務を熟しているだけ、のところから「うちの会社は何を考えて、新しい部署を新設したのだろうか」や「なぜ、この事業から撤退したのだろうか」など経営層の意思決定について考えを巡らせたりできるようになります。
若手のうちからでも高い視点で事業を考えられるかどうかで、当然のちのキャリアに大きな差がつくと思いますので、会計を学ぶ意味は大いにあると言えますね。
会計は資本主義のルール
次に「会計ってそもそも何なのか」というところをお話しますね。
ちなみに「会計と簿記の違いって何なの?」って思う人は結構いると思いますが、ざっくり言うと、
会計は、経済情報を取り扱うための理論
簿記は、経済情報を記録するための技術
という感じです。
例えば、
現代では発生主義会計という理論に基づいて取引を処理しています。
これは現代では現金取引以外にも信用取引(例:クレジットカード)で売買が行われるので、その取引が行われた時点でまだ現金を受け取ってなくても売上として処理しましょう!という考え方です。(正確には、収益認識は実現主義、費用認識は発生主義です。)
これが、会計の考え方、理論のところですね。
この理論に基づいて、実際帳簿には、
借方:売掛金 / 貸方:売上
で処理しましょう!みたいな実務上の技術が簿記ですね。
伝わったでしょうか?
慣れるまでは少し難しいと思いますので、最初よくわからなくても大丈夫です!
で、この会計って普段意識してないとなんか難しくて遠いものと思うかもしれませんが、実はとても私たちにとって身近なものなんですよね。
一言で言うと
商売あるところに会計あり!
って感じです。
普段私たちは、お金を使ってモノやサービスをやり取りしていると思いますが、こういった取引は基本的にすべて会計の理論に基づいた簿記という技術で記録されています。
なので、もしあなたが今日カフェで1杯のカフェモカ350円を購入したとすると
あなたにとっては、
借方:コーヒー費350円 / 貸方:現金350円
ですし、カフェのお店にとっては、
借方:現金350円 / 貸方:売上350円
で記録されているわけです!
ね?普段は意識しないと思いますけれども、こう考えるととても身近じゃないですか?
そして、このように記録された情報に基づいて、会社は財務諸表と呼ばれる、要は会社の成績表を作成します。(売上はいくら?資産はどのくらい?などが書いてある)
会社は、より売上を増やすために施設や備品を買う(事業投資)ための資金を調達しようとしますよね。
そして投資家は、財務諸表などを分析して、その会社に資金を投資しようかどうかを考えるわけです。
(ちなみに会計士の仕事は、この会社が作成した財務諸表が正しいかどうかを監査し、正しければ、正しいよ!とお墨付きを与え、信用力を担保するような役割です)
つまり、国のGDP(国内総生産)レベルから各会社の経営状況にいたるまで、資本主義経済を考えるための基礎となる情報を提供しているのは会計なんですね。
会計は資本主義経済の根幹を支えるルールと言っていいでしょう。
会計を学ぶとビジネス領域のあらゆることが理解しやすくなります。社会人は、何かしらのビジネスと関わって仕事をしているわけなので、会計を学ぶメリットは大いにあると言えますね。
まずは日商簿記2級レベルで十分
「会計を学ぶことの意味はわかったけど、具体的に何をすればいいの?」
という人は、やはり
日商簿記2級を学ぶのが良い
と思います。
日商簿記2級では、一般的な商取引をしている会社の商業簿記とメーカーなどモノづくりをしている会社の工業簿記を学ぶことができます。
細かな会計の理論までは学習できませんが、仕訳が何なのか、帳簿ってなんのか、基礎的なところは学べます。
そして、日商簿記2級レベルであれば、独学は十分可能です。
私も日商簿記2級までは独学で学習したので、そのうち独学でどういう勉強したのかなども記事にしていきますね!
一般の人であれば、日商簿記2級までで十分だと思いますが、それ以上の理論的なところも含めて網羅的に知りたい!と言う人は、
日商簿記1級よりも米国公認会計士の方が個人的にはおすすめ
です。
理由としては、日商簿記1級を持っていても知識はつくのですが、資格としての価値はあまりなく、労力に対して得られるものが少ないです。
米国公認会計士は、アメリカの資格ではありますが、日本の監査法人に転職する場合の要件を満たせるので、より専門的なキャリアに進むこともできます。
勉強時間的にも米国公認会計士は、日商簿記1級の1.5倍くらい(あくまで私の肌感覚です)で、日本公認会計士よりも難易度が低いです。
米国公認会計士については記事を書いてますので、興味がある方は読んでみてくださいね↓
USCPA(米国公認会計士)をおすすめする、3つの理由
まとめ
すべての社会人が会計学を勉強すべき理由は、以下の通り
視座を高め、企業全体の動きを意識できるようになる
会計は資本主義経済のルール
今すぐあなたができることとしては、
まずは日商簿記2級を学習し、会計の基礎を学ぶこと
本日は、以上になります。
他にもっと詳しく聞きたいこと、質問などがありましたら、
コメントかツイッターからご質問くださいね。
ゆう
米国公認会計士(USCPA)関連記事まとめページに戻る↓